FTRみなの50Kを終えて見えてきた課題。
それは、「最後まで動き続けるための補給の仕方」と「標高や気温の変化に対応する装備の選び方」でした。
同じ距離でも、環境が変われば必要な準備も変わります。
今回は、志賀高原55Kに向けて見直した“補給”と“装備”について、自分なりにまとめてみます。
■ 固形物に気が向かなかった、FTRの後半
FTRみなのではジェル・マナバー・わらび餅・羊羹などを組み合わせて20個近く持ってスタートしました。
ところがレース後半、思った以上に固形物よりもが喉を通らなくなったんです。特に咀嚼が必要な補給食は、呼吸が乱れている時や上り坂では厳しい。
結果的に、手に取るのはジェル系ばかり。味のバリエーションが少ないこともあって、後半はややエネルギー不足ぎみでした。
■ 志賀高原では“ジェル中心”に割り切る
この反省をふまえ、志賀高原では補給戦略をシンプルにします。
- 基本は1時間〜1時間30分に1本、ジェルを補給
- 味や機能にバリエーション(カフェイン・塩分・BCAA入りなど)を持たせる
- 手袋をつけたままでも開けやすいパッケージを選ぶ
高地での運動は、想像以上に消耗が早い。
「まだ動ける」と思っても、先回りして補給する意識が大事です。

加えて、エイドではスープ系や果物など“食べやすい・胃に優しい”ものを中心に考える予定です。
■ ウェアと装備、寒暖差に備える
志賀高原の標高は高く、7月とはいえ気温は5〜10℃台まで下がることもあります。
FTRではウィンドシェルを使わずに済みましたが、志賀高原では「持ってるけど使わない」が命綱になるかもしれません。
✅ 今回準備するレイヤリング
- ベースレイヤー:速乾+保温性のある薄手インナー
- ミドルレイヤー:動きやすく風を通さないソフトシェル系
- レインジャケット(必携品):防風・高透湿タイプ(天気急変対策)
- 手袋・アームカバー:気温変化への調整用アイテムとして常備
ザックの容量と重量を見ながら、「寒さ・濡れ」に対応できる構成を考えています。
体を守る装備を削って得られる軽さより、最後まで動き続けられる安心感のほうが、今回は大事だと感じています。

■ 荷物を減らすか、備えるか。その判断基準
補給も装備も、たくさん持ちたい。でも、持ちすぎれば動きが鈍くなる。
そのジレンマはいつもあります。
ただ今回に限って言えば、「不安を減らすための荷物」は必要だと思っています。
- 空腹が不安 → ジェルを余分に持つ
- 雨や寒さが不安 → レインジャケットと手袋を入れておく
- ケガや不調が不安 → ファーストエイドと胃薬もザックへ
そうやって、自分の“弱さ”を埋めるように荷物を整える。
それも、トレイルの準備の一部だと感じています。
■ 次回は、コースと関門をにらんだペース戦略へ
道具と補給の準備が整ったら、次はレース当日をどう走るかです。
区間ごとの関門、コースプロフィール、補給ポイント…。
これらをつなげて「自分が完走するためのペース戦略」を組み立てていきます。
次回は、志賀高原55Kの「ペース配分とレースプラン」について、もう少し現実的に掘り下げていきたいと思います。
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