🏃 Mt.FUJI100完走シリーズ(全5回)
このシリーズでは、2026年Mt.FUJI100(FUJI100mi/約165km・累積+6,461m)を完走した記録を、5本の記事に分けて残しています。
- 参戦記 ─ 100マイルの記録
- 事前準備編:トレーニングとエントリーの一年(本記事)
- 100マイルの装備レビュー ─ 実際に使って良かったギア
- Garminで振り返るMt.FUJI100 ─ ペース・心拍・累積標高
- 走り終えて気づいたこと ─ 補給とペーシングの教訓
2026年Mt.FUJI100(FUJI100mi)に向けた一年間を、エントリー・トレーニング・直前準備の流れで振り返ります。
100マイルレースを目指す方が、「一年前から何をしておくと良さそうか」を考えるときの参考になればと思っています。完璧にやれた、という話ではなく、「実際にやれた範囲」「やれなかった範囲」を含めて記録します。
1. エントリーの基準と倍率
Mt.FUJI100(FUJI100mi)にエントリーするには、ITRA(International Trail Running Association/国際トレイルランニング協会)が定める出走資格を満たす必要があります。FUJI100miの場合、「過去2年間にITRA 4pts以上の1レース完走」または「3ptsの2レース完走」 のいずれかが条件です。
自分のエントリー時の状況:
- ITRAポイント獲得実績レース:FTR100K(FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100K)/志賀高原100 55K/みなの50K/ジャングルぐるぐるMAX 80K の完走実績で出走資格を満たしました
- エントリー枠:一般枠
- 抽選 or 先着:抽選での当選
- 申込時期:2025年11月1日(土)〜11月16日(日)の受付期間に応募
- 抽選結果発表:2025年12月2日(火)/大会本番の 約4ヶ月半前 に当選通知を受けて、本格的な調整期に入りました
Mt.FUJI100は人気が高い大会で、一般エントリーは抽選が前提です。エントリー時期の数ヶ月前にはITRAポイントの要件を満たしておく必要があるため、「いつ走るか」よりも先に「どのレースで資格を取るか」 を考える必要があります。
2. 一年のトレーニング計画(実際)
Mt.FUJI100(約165km、累積+6,461m、二晩を越える可能性が高い)に向けた一年間のトレーニングを、月別の概算で残しておきます。完璧に積み上げた話ではなく、「実際にやれた範囲」です。
自分のスタイルとしては、「日常の走り込みでベースを作りつつ、月に1本レースを入れて距離と累積標高を稼ぐ」 という運用が中心でした。
| 時期 | 月間走行距離 | 月間累積標高 | 主なポイント |
|---|---|---|---|
| 2025年7〜9月(夏) | 月100km前後(志賀100 55K含む) | 月3,000m前後(レース時に集中/日常練習はロード中心) | 志賀高原100 55K(2025年7月5〜6日/長野)に出場。高温で日常の走り込みは伸ばせず、月に1本のレースで距離・累積を確保 |
| 2025年10月 | 約200km | 約5,000m | 第5回ジャングルぐるぐるMAX 80K(2025年10月25〜26日/埼玉・越生)に出場 |
| 2025年11月 | 約300km | 約7,000m | FTR100K(FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100K/105km・累積6,831m)(2025年11月15〜16日)に出場。Mt.FUJI100以外のレースの試走会・イベントにも参加してトレイル距離を稼ぐ |
| 2025年12月 | 300km超 | 約4,000m | ITJ(IZU TRAIL Journey/伊豆トレイルジャーニー 70K/68.5km・累積+3,238m)(2025年12月14日/伊豆)に出場 |
| 2026年1〜2月 | 月300km前後 | 月2,000m前後 | 東京マラソン2026(2026年3月1日)と、その準備のためのロード中心の走り込み |
| 2026年3〜4月(直前期) | 月200km前後 | 月3,000m前後 | テーパリングと最終調整 |
平日と週末の使い分け:
- 平日:仕事終わりに15〜20km、週3回ペース。1回90分前後でジョグ主体
- 週末:時間で120分を目安に20〜30kmのジョグ。累積標高は気にせず時間で区切る運用。レース・試走会・イベントへの参加でトレイルの距離・累積を稼ぐ。基本ソロ
やれなかったこと・続かなかったこと:
- Mt.FUJI100そのもののコース試走ができなかった:他のレースの試走会・イベントには参加していたが、Mt.FUJI100の本コースを事前に踏む機会は作れませんでした。コース勘は地図と公式高低図でカバーする形
- 1〜2月にロード中心になったことで、冬の寒冷地・トレイルでの走り込み量が少なかった:東京マラソンの準備と重なる時期だったため、ロード比率が高くなった一年でした
- 怪我・体調不良は大きなものはなく、計画的なメニュー積み上げよりも 「月にレースを1本入れて距離を稼ぐ」スタイル で一年を組んだ形になりました
3. 試走・練習会で行った場所
Mt.FUJI100のコースは富士山の西から北側を回り東側に抜ける、林道と山岳トレイルを組み合わせたコースです。理想を言えばコースの一部を試走で踏んでおきたかったのですが、結論から書くと、Mt.FUJI100そのもののコース試走は今回はできませんでした。
代わりに、他のレースやその試走会・イベントを 「トレイルでの長時間走の機会」 として組み込みました。前述のトレーニング表に挙げたレース(志賀高原100/ジャングルぐるぐるMAX/FTR100K/ITJ)はすべて、ITRAポイント獲得という目的に加えて、100マイルに耐える脚と補給運用を試す場 としても機能しました。
Mt.FUJI100のコース勘は、公式の高低図と地図で補強しています。実走できなかったぶん、レース当日の各エイドの位置、登り区間の長さ、関門時刻を、頭の中でシミュレーションしておきました。
試走できなかったことの教訓:「本番のコースの一部でも踏んでおけば、当日のペース配分の精度が上がっただろう」 と感じる場面はありました(登りそのものよりも、その登りがいつまで続くのかが読めなかった場面 で、ペース配分の判断がしにくくなることがあった)。次に100マイルレースに挑戦するなら、エントリー後の早めの段階で試走の機会を確保したいと思っています。
4. 大会1ヶ月前〜直前
大会の1ヶ月前から直前にかけてやったことを、時系列で残しておきます。
大会1ヶ月前〜2週間前
Mt.FUJI100コース試走の機会は確保できなかったため、強度を上げる練習よりも、普段通りの走り込みで体調を整えながら現状を維持する方針で過ごしました。
2週間前〜直前(テーパリング)
- テーパリング:2週間前頃から距離を短くし、無理をしない方針に切り替え。山を走り込めていない一年だったので、強度を急に落とすというよりは、「練習量で疲れを残さない」運用 を心がけました
- 装備の最終チェック:ヘッドライトの充電量、シューズの状態、レインウェアの動作、必携品・装備品の一通り確認
- バックパックの詰め込みシミュレーション:装備を実際にバックパックに詰めて、重さや取り出しやすさを確認
- エイド・補給戦略の整理:エイドステーションごとに何を補給するか、自分仕様のドリンク(パラチノース+ウルトラミネラルタブレット)をどう作るかを事前に整理
ドロップバッグの調整
- 1週間前にベースとなる中身は決定。最終調整はドロップバッグ預ける直前まで やっていました(防寒着の枚数や補給食の最終バランスを当日まで悩む形)
大会前日
- 前日は走らず、必携品・装備品の最終確認に専念
- 受付に必要な 受付票のWebページ・バスチケットのWebページ を、当日もスマホで開けるようにしておく
- 22:00頃に就寝
仕事との折り合い(本業のスケジュール)
- 受付が金曜(4/24)だったため、金曜(受付+スタート日)とレース後の翌週月曜(4/27)の2日間 を有給取得
- 大会数ヶ月前から逆算して時間をかけて調整できたため、特別な引き継ぎなくこなせました
5. 受付・移動・前泊
Mt.FUJI100は、受付会場が 富士北麓公園(山梨県富士吉田市)、スタートが 富士山こどもの国(静岡県富士市)と、それぞれ離れた場所にあります。第3WAVE(17:30スタート)参加者の場合、受付からスタートまでの動きが半日にわたるため、時系列で残しておきます。
当日の流れ(金曜・4月24日)
| 時刻 | 行動 |
|---|---|
| 朝6:00 | 自宅で朝食(白米茶碗1杯+味噌汁/普段通りのメニュー) |
| 朝8:30 | バスに乗車。富士北麓公園(受付会場)へ移動 |
| 午前〜お昼 | 受付・必携品チェック、装備のEXPOを見て過ごす |
| お昼 | 受付会場のカレー+持参のおにぎりを少しだけ |
| 13:00〜14:00頃 | 公式シャトルバス(富士北麓公園 → 富士山こどもの国)に乗車。到着は14:30〜15:30 |
| 15:30前後(スタート2時間前) | 夕飯:おにぎり大きめ2個+バナナ3本をしっかり食べる |
| 17:00頃(スタート30分前) | ゼリー飲料1つで最終調整 |
| 17:30 | 第3WAVE スタート |
前泊について
今回は 前泊なし。前日は自宅で必携品・装備品の最終確認をして、22:00頃に就寝しました。
当日の食事リズムの設計
17:30スタートは普段の食事リズムからは大きくずれるので、補給のタイミングは事前に組み立てておく必要があります。今回の運用は:
- 朝食(6:00):普段通りのメニューで、いつもの体調感覚を作る
- 昼食(受付会場):軽めにカレー+おにぎりを少し(午後の移動で胃を重くしない量)
- 夕食扱い(スタート2時間前):おにぎり大きめ2個+バナナ3本でしっかりカロリーを入れる
- 直前(30分前):ゼリー飲料1つで仕上げ
振り返ると、「お昼を早めに軽く済ませて、スタート2時間前の夕飯にカロリーを集中投入」 が肝でした。もう少し量を増やしてもよかった、と振り返って思います(次回への調整点)。
スタートまでの9時間(受付到着〜スタート)の使い方も、立ちっぱなしを避けて横になれる場所を確保するなど、「脚を休める時間」と捉える運用 に切り替えました。
6. 一年を振り返って
一年計画を作っても、その通りに完璧にこなせたわけではありませんでした。Mt.FUJI100の本コース試走の機会は確保できず、1〜2月は東京マラソンの準備と重なって、トレイルよりロードの比率が高くなった一年でした。
それでも、「月にレースを1本入れて距離・累積標高を稼ぐ」スタイル を一年通して続けたことで、本番のスタートラインに必要な脚と経験は積めたと感じています。怪我や体調不良で長期間走れなかった時期がなかったこと、エントリー(2025年12月の当選通知)から本番まで一度もモチベーションが切れなかったことが、結果としてゴールへとつながった一年でした。
これからMt.FUJI100や100マイルレースに挑戦する方には、「計画通りにいかない月があっても、月にレースを1本入れて距離を確保する」 という運用が、一つのヒントになるかもしれません。
次の記事3:装備レビューでは、実際に使ったギアの記録を残しています。
次の記事:「100マイルの装備レビュー ─ 実際に使って良かったギア」(公開予定)
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このシリーズは、これからMt.FUJI100に挑戦する方や、100マイルレースの世界を覗いてみたい方に向けて書いています。

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