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100マイルの装備レビュー ─ 実際に使って良かったギア

🏃 Mt.FUJI100完走シリーズ(全5回)

このシリーズでは、2026年Mt.FUJI100(FUJI100mi/約165km・累積+6,461m)を完走した記録を、5本の記事に分けて残しています。

  1. 参戦記 ─ 100マイルの記録
  2. 事前準備編:トレーニングとエントリーの一年
  3. 100マイルの装備レビュー ─ 実際に使って良かったギア(本記事)
  4. Garminで振り返るMt.FUJI100 ─ ペース・心拍・累積標高
  5. 走り終えて気づいたこと ─ 補給とペーシングの教訓

2026年Mt.FUJI100(FUJI100mi/約165km・累積+6,461m)を完走するまでに、実際に使った装備を記録としてまとめます。

「全部の装備を網羅したリスト」ではなく、「使ってみて良かったもの」「次回も持っていくもの」を中心に書きました。これから100マイルやロングトレイルに挑戦する方の装備選びの参考になればと思っています。

目次

1. シューズ・足回り

メインで履いたシューズは HOKA Mafate 5(マファテ 5) でした。Mt.FUJI100は林道・ロード区間も含むコースなので、グリップだけでなくクッション性のバランスも見て選んだ一足です。

165km走り切った結果としては、爪のトラブルはありました(マラソンでもトレランでもほぼ毎回出る範囲です)。シューズの摩耗状況は出走前とほとんど変わらず、想定よりも保ってくれた印象でした。途中での履き替えはなし。バックアップとして用意していた2足目は HOKA Speedgoat 5(ホカ スピードゴート 5) でしたが、メインのMafate 5で最後まで走り切れています。

ソックスは OLENO(オレノ)の Ultimate(アルティメット)シリーズ、インソールは純正のまま、ゲイターは装着していません。

2. バックパック・ボトル

バックパックは PaaGoWORKS RUSH 11R(パーゴワークス ラッシュ 11R)、容量は 約11L(公式表記11.5L) です。背負い心地と、フロントポケットの取り出しやすさで選びました。

ボトルは HydraPak(ハイドラパック)の Soft Flask 500ml を3本、次のように使い分けました。

  • フロント左:ストローを伸ばして飲み口を長くしたタイプ。中身はスポーツドリンク系(甘いもの)
  • フロント右:飲み口は短めのまま。中身は水や麦茶(甘くないもの)
  • 予備(メイン収納内に1本):飲み口は短め、中身はスポーツドリンク系

「甘い/甘くない」を左右で分けておくと、味覚が疲れたときに切り替えやすく、最後まで水分が入る引き出しになりました。これは個人的にやって良かった運用のひとつです。

携行品として、HydraPak の 200ml ソフトカップも持ちました(カップが必須となるエイドメニューや、汁物を少量取り分ける場面に使えるサイズ)。

収納の使い分け:

  • 右のソフトフラスク下のポケット:ゴミ用
  • 左のソフトフラスク下のポケット+サイドポケット:ジェルなどの補給食用
  • メイン収納:予備のソフトフラスク、防寒小物、ヘッドライトの予備など

3. ウェア(昼/夜・上下)

昼の上下は次の構成です。

  • トップス:Patagonia Capilene® Cool Daily Shirt(パタゴニア キャプリーン クールデイリーシャツ)/半袖
  • インナー:ドライレイヤー(メッシュ素材のベースレイヤー)。汗を肌から離してくれるので、長時間運動でも肌側がベタつきにくい
  • ボトムス:Patagonia Strider Pro Running Shorts 5″(パタゴニア ストライダー・プロ・ランニング・ショーツ/5インチ丈)

気温が高めの時間帯でも、薄手で快適に走れる組み合わせでした。

夜の冷え対策で「使ってみて特に良かった」と感じたのが、腹巻き(mont-bell/モンベルのウエストウォーマー) でした。スタートからゴールまで一度も外さず、巻いたまま走り切れています。腹巻きで体幹が温まっていると、エイドや登り途中で立ち止まったときに冷えにくく、結果的に走り出しが楽でした。100マイルレースで意外と効いた小物のひとつです。

アームウォーマーは OLENO(オレノ)アームスリーブ UL(親指ホール付き/両手用)。「ジャケットを着るほどではないが、何もないと寒い」という温度帯で、手の甲まで覆える親指ホールが効きました。

ジャケットは Patagonia Houdini Jacket(パタゴニア フーディニ ジャケット)。薄手で軽く、夜の風除けとしてちょうど良い一着です。

レインウェアは携行マストの装備品で、Patagonia Torrentshell 3L Rain Jacket(パタゴニア トレントシェル 3L・レイン・ジャケット) を持参しました。今回の天候では本格的な雨に降られる場面はなく、夜の風除けとしてフーディニと使い分ける形で運用しています。

その他のウェア・小物:

  • グローブ:finetrack(ファイントラック)
  • キャップ:THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)のスタンダードなモデル
  • サングラス:goodr(グダー/ランニング向けの軽量モデル)
  • 補給・ゼッケンベルト:NATHAN(ネイサン)/会場のEXPOで購入。レースナンバーベルト系
  • スタート前の防寒手袋:TEMRES(テムレス/ショーワグローブ)/スタート前まで使い、スタート時にドロップバッグへ預ける

4. ライト・電池

ヘッドライト・ハンドライトはともに milestone(マイルストーン) を使用しました。同じブランドで揃えておくと、操作感や電池運用が共通になり、夜中に迷わず使えます。

Mt.FUJI100は二晩を越える可能性が高いレースなので、電池運用が大事になります。ヘッドライトはスタート前から装着しておき、暗くなった瞬間にすぐ点灯できる状態にしておくと安心です。トレイル上で立ち止まって電池を入れる作業は、思っているよりも体を冷やしますし、後ろから走ってくるランナーの邪魔にもなります。

今回意外と効いたのが、霧対策の黄色セロファンです。100均で買った黄色いセロファンをライト用に切り出して持参し、霧が出たときにレンズ前にかぶせる工作にしておきました。白い光は霧で乱反射して視界が白く飛びがちですが、黄色光は乱反射が抑えられて足元が見やすくなります。Mt.FUJI100の夜間は標高の高い区間で霧が出る可能性があるので、ちょっとした保険として効いたアイデアでした。

5. 補給を支えた小物

100マイル後半でジェルが受け付けなくなることを想定して、複数の引き出しを持っていきました。実際に走った中で「効いた・残った・食べきれなかった」を、できるだけそのまま記録しておきます。

ボトルに溶かしていたもの(フラスク3本共通の運用)

ドラッグストアで購入したスポーツドリンクをベースに、次の2種類を必ず溶かしていました。

  • パラチノース(持続的に糖を供給する糖質。砂糖と比べて吸収がゆるやか)
  • TOP SPEED(トップスピード)ウルトラミネラルタブレット(電解質タブレット/グレープフルーツフレーバー。水500mlに2粒で溶かす)

エイドで補給したスポーツドリンクにも同じパラチノース+ウルトラミネラルタブレットを溶かす運用にして、レース中は常に「自分仕様のドリンク」が手元にある状態にしました。

ジェル・行動食類

行動中に口にしていた補給食:

  • オレは摂取す ENERGY:グレープ/グレープフルーツ/ピーチの3フレーバーをローテーション
  • オレは摂取す リカバリー:ゆず味。後半の立て直し時に
  • keeponmile(キーポンマイル):無農薬の自家栽培米から作る補給食。「しろ」「カカオ」フレーバー
  • ANDO_(アンドゥー)/有塩:福壽堂秀信の「飲める羊羹」。有塩バージョンで塩分も同時に補給
  • メダリスト カフェイン200冴(さえ):カフェイン200mg+アルギニン1,000mgのジェル

塩・タブレット類

  • 塩タブレット(梅味):F3を出てジェルが入らなくなる前兆が出始めた頃に、口に運んでいました
  • 昆布は今回は持参していません

胃薬・攣り対策

  • 胃薬:今回は持参していませんでした。F5でカップラーメンが食べられなかったときに、胃薬があれば立て直し方が変わったかもしれない、と振り返ったポイントです(次回は携行予定)
  • クラシエ 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう):脚の攣り防止用に持参。漢方の急性筋痙攣・こむら返り向けで、ロングレースで定番の選択肢のひとつ

カフェイン運用とエイドのコーヒー

カフェイン補給は メダリスト カフェイン200冴 をメインに使いました。加えて、エイドでは常にカフェオレかブラックコーヒーをもらうようにしています。これは FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100K(通称:FTR100K) を走ったときに、エイドのカフェオレが立て直しに効いた経験から続けている運用です。コーヒー系がエイドにあるレースでは、毎回もらうようにしています。

ドロップバッグについて

ドロップバッグの中身については記事5:走り終えて気づいたことで詳しく書いています。カップラーメンを入れていましたが、F5忍野の時点で胃もジェルも受け付けなくなっていて、お湯を入れる準備にも至りませんでした。次回は「お湯を入れるだけ」のフリーズドライ系(雑炊・味噌汁・甘酒)と胃薬を入れる予定です。

6. 計測・通信機器

Garmin(ガーミン)は fenix 8(フェニックス 8) を使用しました。GPSモードは省電力寄りの設定(具体名は記憶が曖昧ですが、Multi-GNSS マルチバンドのような高精度設定ではなく、節約寄りのモードで運用)で記録しています。

電池持ちの結果:スタート時 99% → ゴール時 33% でした。43時間9分の運用で約66ポイントの消費、途中充電なしで記録継続できています。fenix 8 はバッテリー持ちが優秀で、二晩越えのレースでも余裕を持って走り切れる体感です。詳しいスプリット・心拍データなどの走行データの振り返りは記事4:Garminで振り返るMt.FUJI100にまとめます。

その他の計測・通信機器:

  • スマホ:iPhone
  • モバイルバッテリー:5,000mAh × 1本(スマホ充電用)
  • ヘッドライト・ハンドライト用の予備電池:milestone 共通の予備 × 2本(大会の必携品に含まれている運用)
  • ケーブル:iPhone充電用ケーブル、モバイルバッテリーからの充電用ケーブル

7. 反省と次回への変更点

走り終わって、装備について「次回も同じものを持っていく」「ここを変える」と感じた点を書き出しておきます。

次回も同じものを持っていく

  • 腹巻き(mont-bell ウエストウォーマー):100マイル全区間で外さずに走り切れた、一番効いた小物のひとつ
  • アームウォーマー(OLENO アームスリーブ UL)/ジャケット(Patagonia Houdini)の微調整運用:「ジャケットを着るほどではないが、何もないと寒い」温度帯に強い
  • ヘッドライトはスタート前から装着しておく運用(暗くなった瞬間にすぐ点灯できる)
  • 黄色セロファン工作(霧対策/100均素材)
  • HydraPak Soft Flask 3本構成(左:甘い/右:甘くない/メイン収納に予備):味覚が疲れた時の切り替え引き出し
  • ボトルにパラチノース+TOP SPEED ウルトラミネラルタブレットを入れる運用:自分仕様のドリンクを常に手元に
  • エイドのカフェオレ・ブラックコーヒーをもらう運用:FTR100K(FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100K)以来の定番

次回は変える

  • ドロップバッグの中身:固形のカップラーメンから「お湯を入れるだけ」のフリーズドライ系(雑炊・味噌汁・甘酒)に変更(詳細は記事5:走り終えて気づいたこと)
  • 胃薬を装備に追加:F5以降の胃トラブル時に手札がなかった反省から

おわりに

ここまで、Mt.FUJI100で実際に使って良かった装備を中心に書いてきました。装備は人によって相性があるので、「これを買えば大丈夫」というつもりでは書いていません。あくまで「自分の場合はこの組み合わせで完走できた」という記録です。

装備選びの参考や、自分の組み合わせを見直すきっかけになれば嬉しいです。


次の記事:「Garminで振り返るMt.FUJI100 ─ ペース・心拍・累積標高」(公開予定)

📂 関連カテゴリ:レース参戦記/ギア・装備

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このシリーズは、これからMt.FUJI100に挑戦する方や、100マイルレースの世界を覗いてみたい方に向けて書いています。

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この記事を書いた人

smileのアバター smile 作業療法士|生活を整えるランナー

作業療法士として人の生活を整える仕事をしています。

これまではトレイルランやマラソンの記録やノウハウを発信してきましたが、走り続ける中で気づきました。
本当に大事なのは「速さ」ではなく、「続けられる生活」だということ。

今は、走ることを通して生活や心を整える方法を発信しています。
やる気に頼らず、無理をせず、それでも続く。

帰宅ランやトレイルランで実践中。

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