🏃 Mt.FUJI100完走シリーズ(全5回)
このシリーズでは、2026年Mt.FUJI100(FUJI100mi/約165km・累積+6,461m)を完走した記録を、5本の記事に分けて残しています。
- 参戦記 ─ 100マイルの記録
- 事前準備編:トレーニングとエントリーの一年
- 100マイルの装備レビュー ─ 実際に使って良かったギア
- Garminで振り返るMt.FUJI100 ─ ペース・心拍・累積標高
- 走り終えて気づいたこと ─ 補給とペーシングの教訓(本記事)
2026年Mt.FUJI100(FUJI100mi/約165km・累積+6,461m)を完走しました。シリーズの締めくくりとして、走り終えてから気づいたことを記録しておきます。
内容は、ペーシング・補給(エイドの汁物)・仮眠・ドロップバッグの4つ。来年以降に挑戦する方が、前日や数ヶ月前の準備を考えるときの参考になればと思っています。
1. 序盤のペース ─ 「物足りないくらい」の意味
+6,461mの累積標高は、100マイルの中では「中くらい」と言われる数値です。出走前の私もそう思っていました。ただ、実際に走ってみると、序盤の登りで脚が想定より早く重くなり、甘く見ていたことに気づきました。
序盤に作った貯金は、後半まで持ちません。スタート直後はランナーの流れに乗ってしまいやすいですが、「物足りないくらい」のペースで抑えるほうが、結果的に終盤の歩幅を残せました。
走り終わった今振り返って、序盤に「これくらいで大丈夫?」と感じる程度のペースが、ちょうど良かったと思います。
2. 胃を救ってくれた4品(エイドの汁物)
100マイルの中盤以降、ジェルや甘いものが受け付けなくなる場面がありました。そのときに体に入ってくれたのが、エイドの汁物・温かい食事でした。覚えている範囲で、特に助けられた4品を残しておきます。
| エイド | 距離 | 食べたもの |
|---|---|---|
| F3 精進湖 | 74.0km | 雑炊 |
| F4 富士急ハイランド(ハナマルキ/TNF) | 96.9km | とろろわかめ味噌汁 |
| F6 山中湖きらら | 122.5km | 豚汁+おにぎり |
| F8 富士吉田 | 146.8km | 名物吉田うどん |
ジェルが入らなくなる前兆は、F3を出てから少しずつ出ていました。F4以降はジェルがほぼ受け付けなくなり、汁物だけが体に入ってくる状態に変わっていきました。
来年挑戦する方には、「ジェル中心の補給戦略」だけに頼らず、汁物・温かい食事をエイドで取れる引き出しを持っておくことをおすすめします。エイドのメニューは大会ごとに違いますが、Mt.FUJI100のエイドは温かい料理が手厚いので、それを前提にしたペースの組み立てができました。
3. 仮眠の使い方
Mt.FUJI100は二晩を越える可能性が高いレースです(速いランナーは一晩で済みますが、自分の場合は二晩越えになりました)。完全に寝ずに走り切るのは、自分の場合は難しいと、走り始めて早い段階で分かりました。
結果的に、F5忍野(113.2km)とF6山中湖きらら(122.5km)の二つのエイドで合計2時間42分以上を過ごし、その大半を仮眠に充てていました。F6には仮眠用のテントが用意されていて、そこでの仮眠が一番充実していたと思います。
当時は「少し休んで元気を取り戻そう」としか考えていませんでした。ただ、振り返ると、この仮眠がF7二十曲峠(標高1,144m、最も標高の高いエイド)への登りや、その先のコース最高地点・杓子山(1,598m)への急登を越える脚を残してくれた感覚があります。
「眠いのを我慢して進む」よりも、「短時間でも仮眠を取る」ほうが、結果的にしっかり動けることがある ─ これは100マイル特有の感覚かもしれません。来年挑戦する方は、エイドでの仮眠を「時間のロス」と捉えず、戦略の一部として組み込んで考えてみてもよさそうです。
4. ドロップバッグの反省
ドロップバッグはF5忍野エイドで受け取れる仕組みでした。私が入れていたのは、楽しみにしていたカップラーメンと、行動食の追加です。
結果としては、カップラーメンは食べられませんでした。F5に着いた時点でジェルも受け付けない状態になっていて、お湯を入れる気にすらならなかったからです。準備したものが食べられないのは、ロングレースで時々ある体験ですが、実際に経験してみると、想定していた以上に体は弱っていました。
次回挑戦する場合に入れる予定のものを、書き出しておきます。
- フリーズドライの雑炊
- フリーズドライの味噌汁
- 甘酒
- 胃薬
忍野のドロップバッグエイドにはお湯があるので、「お湯を入れるだけ」で完成するものが扱いやすいと思いました。固形のものや調理が必要なものは、弱った自分の手では選びにくいです。
ドロップバッグの中身を選ぶときは、「元気な自分が食べたいもの」ではなく、「弱った自分でも食べられそうなもの」を基準にするのが、ロングレースの実務的な答えだと思います。
5. ロングトレイルの際のチェックリスト
ここまでの内容を、簡単なチェックリストにまとめておきます。記事を読み返すときの索引としてもお使いください。
- スタート前の時間設計:富士北麓公園行きのバスは朝8:30発、第3WAVEのスタートは17:30。バス出発からスタートまで9時間ほどあるので、会場到着後は横になれる場所を確保して脚を温存
- 序盤のペース:+6,461mを甘く見ない。「物足りないくらい」が、ちょうどいい
- ヘッドライト:スタート前から装着しておく。暗くなった時にすぐ点灯できる状態に
- 体温調節:腹巻きで体幹を温めておくと、止まったときに冷えにくい。アームウォーマーやジャケットで微調整
- 胃トラブルへの引き出し:ジェルが入らなくなる前提で、汁物・温かい食事を取れるエイドを把握しておく
- 仮眠:F5・F6を仮眠ポイントとして組み込む運用。F6の仮眠用テントは要チェック
- ドロップバッグ:弱った自分でも食べられるもの(フリーズドライ・甘酒など)。お湯を入れるだけで完成するもの
6. おわりに
5本のシリーズを通して、2026年Mt.FUJI100を走った記録を残してきました。読んでくださってありがとうございました。
100マイルは、走る前と走り終わった後で、見え方が変わるレースだと思います。これから挑戦する方の準備の中で、この記録のどれかが「自分の場合はこうしてみよう」と考えるきっかけになれば嬉しいです。
次のレースに向けては、もう準備を始めています。また同じトーンで、走った記録を残していきます。
🎉 シリーズ完結|読んでくださってありがとうございました。
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このシリーズは、これからMt.FUJI100に挑戦する方や、100マイルレースの世界を覗いてみたい方に向けて書いています。

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